2018年四川省調査旅行報告(短信)

今年の調査旅行は四川省西部に点々と分布する剛毛が生えて刺毛が生えないスカポーズ・プラント(花柄が地際から伸びる)の青いケシを調査するのを主要な目的とし、6月24日から7月4日までの11日間かけて実施されました。今回は昆明植物研究所が実施する野外調査と日程が重なったため中国人研究者は同行せず、その代わりに当初は予定になかった中国人ガイドが同行することになりました。日本人参加者は13名で、4台の4WD車に分乗しました。羊拱山と夢筆山のスカポーズ・プラントの青いケシについては、ここでは Meconopsis anemophila(風を好むの意)という仮名で記してあります。巴朗山や夾金山の(剛毛が生えて刺毛が生えない)青いケシはふつうは短い総状花序をつくりますが、小さな株ではスカポーズ・プラントになることもあり、葯の中央部が紫色をおびるというユニークな特徴があることから、ここでは M. purpurea(紫色の意)という仮名で記しました。新都橋と九龍の間にある鶏丑山に生える青いケシも短い総状花序をつくるか、小さな株ではスカポーズ・プラントになることがあり、葯は紫色をおびずに全体に橙黄色を呈します。この山に生える青いケシはその西側のおよそ100kmに位置する無名山のものによく似ており、ここでは M. aff. lancifolia(ランキフォリアの近縁種)と記しました。日程表は以下でダウンロードできます。この調査旅行は第26回研究会(2018年11月下旬)で詳しく報告される予定です。調査対象となったメコノプシス属植物を見るには、以下のサムネイル写真をクリックしてください。

2018年四川省調査旅行日程.pdf
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